飲食店

新型コロナによって、新しい経営方法の模索を余儀なくされた飲食業界。これまでの常識が通用しなくなり、新しい価値観を考慮した経営戦略が求められています。ここでは、飲食店における商圏分析ツールの導入事例について紹介しています。

掲載している事例の選定基準：2024年3/11時点Googleにて「商圏分析ツール」と検索し該当したすべての結果を調査。製品ページが該当したツールのうち、公式サイトに事例の掲載がある商圏分析ツールを紹介。

導入事例①
トリドールホールディングス

「讃岐釜揚げうどん丸亀製麺」や「コナズ珈琲」など飲食業を中心にした傘下子会社の経営管理会社。オランダ発の時間と場所を自由に選択できる「アクティビティー・ベースド・ワーキング」による働き方を取り入れています。

導入前の課題

店舗拡大の状況を正確に把握し、無駄のない戦略的な出店計画をするための体制づくりとして商圏分析データの導入を検討。統計データを確実に取得できること、出店エリアを理論的に決めるのに有効であることが決め手になり導入することになりました。

ツールの販売会社が実施していたセミナーなどから目的を達成できるシステムだと実感し導入に至りました。

導入の結果

クラウドタイプであれば社内外でもアクセスでき、テレワークでも社内にいるのと同じレベルでの業務遂行が可能になりました。元の情報をそのまま他のデバイスでも展開できるので、分析の手間が省けるだけでなくクオリティも均一に。

特に、導入目的である自社競合の把握は明確に見える化され、リアルな商圏サイズ、カニバリゼーションや影響なども分析できるようになりました。

事例参照元：技研商事インターナショナル（https://www.giken.co.jp/case-study/toridoll/）

導入事例②
物語コーポレーション

日本全国で焼肉やラーメン、お好み焼き、和食専門店など多数の飲食店を運営。自社で開発したブランドは17にもなります。また、これまでのノウハウや企画力を活かしフランチャイズ事業も展開しています。

導入前の課題

記載なし

導入の結果

実勢商圏を把握するため、建物単位で分析エリアを設定できる人流分析プラットフォームを活用しています。いつ、どこから、どんな人が、どのくらいの頻度で来店しているのかなど、搭載されている様々な機能で分析を行い、店舗のカニバリゼーションや店舗ごとの商圏範囲・潜在商圏、競合店舗調査を可視化しています。

システムを使用することで、来訪者が他に利用している施設に商業施設が多いことや、男女別・年齢別での分布状況のグラフ化、どれだけ離れたところから来店しているのか、潜在商圏のあぶり出しなどが可能になりました。

事例参照元：クロスロケーションズ（https://www.x-locations.com/case-study/yuzuan/）

導入事例③
大丸松坂屋百貨店

主要都市をメインに展開する老舗百貨店「大丸」と「松坂屋」の運営会社。全国に15店舗あり、各エリアの特性に合わせた品ぞろえとサービスを提供しています。また、店舗運営のノウハウからショップ・売り場開発や法人外商事業部なども行っています。

導入前の課題

多くの人が利用するターミナル駅を中心とした店舗運営のため、ターゲットの動きがつかみにくく、購買履歴にある既存会員の動きはある程度イメージできても、周辺マーケットを深堀りするには不十分でした。

また、コロナ禍によるライフスタイル・価値観の変化、2028年までかかる大規模再開発計画による人流への影響などによる影響で、従来の手法では通用しなくなってきていました。

導入の結果

市場マーケティングへの有効なアプローチとして、商圏分析ツールを活用。取扱っているデータの種類が多いことから多角的な分析が可能になり、公的統計データに人流データや自社の顧客データを組み合わせて分析することで、店舗周辺の人の動きやターゲットが、どこにどれだけいるのかなどが把握しやすくなりました。

また、自社顧客だけでなく、周辺施設を利用する顧客層の分析にも役立っています。

事例参照元：KDDI Location Analyzer（https://k-locationanalyzer.com/case/daimarumatsuzakayahyakkaten）

自社に適した商圏分析ツールの選び方は、導入して何をしたいか、どんなデータを取得したいかによって異なります。本サイトでは、有料の商圏分析ツールの中から導入目的に合わせておすすめのツールを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

導入事例④
あきんどスシロー

回転すし「スシロー」の運営会社。親会社はFOOD & LIFE COMPANIESです。大阪の「鯛すし」職人が立ち上げたブランドで、国内だけでなく海外にも多数の店舗を展開しています。

導入前の課題

以前より使用しており、使い勝手の良さと低価格から後継モデルを追加で導入しました。

導入の結果

従来のシステムで使われている昭文社のマップル地図は見やすく、情報量も十分。ロードサイドなどの飲食店データも充実しているので資料としても役立っています。

新たにシステムを追加することで国勢調査のデータも使えるようになり、詳細な地図で使い勝手もよく、より正確な商圏分析が可能になりました。また、表計算ソフトに地図と商圏データを添付できるなど、これまで行っていた手作業がシステム化され、作業時間の短縮に結びつきました。

事例参照元：Map Marketing（https://www.mapmarketing.co.jp/donyu/html/showcase_as.html）

導入事例⑤
タリーズコーヒージャパン

全国に店舗を展開するコーヒーショップチェーン「タリーズコーヒー」の経営会社。伊藤園の連結子会社でもあります。仕入れ担当者が豆の生産地を直接訪問するなど、厳選した豆で丁寧に煎れた一杯を提供しています。

導入前の課題

オフィス街を中心として出店だったため、コロナ禍による緊急事態宣言でリモートワークが増えたことにより客数が減少。売上が大きく落ち込み、休業をせざるを得ない状態の店舗もありました。

そこで、ロードサイドでのドライブスルー店舗の計画を立ち上げることになったのですが、コロナ禍で人の動きが変わり、これまで参考にしていた調査データが使えなくなってしまいました。

導入の結果

全国の道路交通量をPC上で確認できることが決め手になり導入。選定エリアの人口や施設ごとの人流データが簡単に取り出せ、分析時間も早いので業務効率が向上しました。

また、アンケート分析機能で年齢・性別、年収帯・世帯構成・おこづかいの額など、利用客のペルソナを深く調べることができるようになりました。

事例参照元：Datawise Area Marketer（https://www.datawise.co.jp/case/2024/）

• 【業種別】商圏分析ツールの導入事例一覧
• 小売り
• ジム
• 自治体